6月25日(土)、演奏学科声楽・オペラコースによる今年度の公開講座第1弾として、佐藤しのぶ客員教授とピアノの森島英子教授による講座が行われました。会場の香順メディアホールには音楽学部の学生生のみならず、一般のお客様も大勢お越しくださいました。
今回のテーマは「歌劇、華麗なるヒロイン」。世界各地で“ヒロイン”を演じ続けるプリマドンナとして長く活躍されている佐藤先生と、アンサンブルピアニストとしての経験豊かな森島先生が、大学院生3人の演奏をご指導くださいました。3人はプッチーニのオペラ《ラ・ボエーム》の第1幕と第3幕の重要な場面を取り出して、それぞれミミの役を歌い演じました。相手役のロドルフォには望月哲也先生という豪華な布陣です。
歌唱法はもちろん、演技の一つ一つに対する目配りの利いた説得力のあるご指導に、ステージの演者だけでなく、客席で聴講する人たちも深く納得させられます。
例えば、ミミが最初に登場する場面でのノック。そんな音にも正面から取り組んで追究される、佐藤先生の舞台人としての姿をそこに見ることができました。佐藤先生と森島先生の非常にわかりやすい説明に、3名の演奏もみるみる変わっていきました。
最後に、今回の司会進行役の宮本益光先生も加わって、皆で記念撮影。演奏者も聴講した学生たちも、きっとこれからの演奏が輝いていくことでしょう。