平成26年5月16日(金)、髙松晃子先生が担当する音楽学部2年生の必修科目「民族音楽学概論」のゲスト講師として、アイリッシュ・ハープ奏者・研究者の寺本圭佑さんをお迎えし、「金属弦アイリッシュ・ハープの歴史と音楽」というテーマでお話と演奏をうかがいました。初めて楽器を見る学生も多く、みな熱心に耳を傾けていました。学生たちから感想を聞いてみましょう。
*感想(Sさん)
音を聞いた。小さい音かと思ったが、思ったよりもホールに響く音である。また音質は繊細で音がかなり持続する。まるで小高い丘に置かれた楽器の弦を風がたえずかき鳴らしているようである。
*感想(Gさん)
歴史以外にも、アイリッシュ・ハープの作り方を教えてもらい、楽器を自ら作ることに興味を持った。とても難しい作業だと思ったが、自分で作った楽器で演奏できることは素晴らしいと思った。
*感想(Nさん)
一本の木をくり抜いて作られるという共鳴胴と金属弦が生み出す音は、ホールの後ろの席で聴いていると音量としてはいささか物足りないようにも思えたが、非常に繊細で哀愁をおびた音色だった。また、この楽器が千年も前に生み出され、一度は断絶しながらも伝統を重んじて復興運動がなされたことを考えると、一層魅力的に感じられた。